幕を上げろ
- 2011/02/10 (木) 17:27
- 画商のつぶやき
幕を上げろ
さあ、始めようか。そろそろ、始めなきゃ。もう、始まるはずだ。
2011年。子供の頃や夢見た21世紀の10歳の誕生日。未来都市、全てを解決する科学技術、高い知性と倫理感に溢れた人類。科学と知性の発展によって、幸福に暮らす人類。日本もアメリカも、中国もフランス、アラブ世界もアフリカも手をつないで、平和の歌を歌う。21世紀は素晴らしい。肌の色も、人種も、言語も文化の違いも意味を失って、世界が幸福に満たされる。ピカソの予言は当たった。国境なんて意味を失った。さあ、幕を上げろ。ぐずぐずするな。早く21世紀の幕を開けろ。
セックスは悦楽。セックスは義務。セックスは習慣。セックスは趣味。セックスは職業。これで、セックスがシックス。マリファナで軽くリラックス。ハッシッシでアッチッチ。
ジミ・ヘンドリックスは麻薬で死んだ。ウオーホールはホモだ。デヴィト・ハミルトンはレズビアンの男だ。ジョージ・ヂマジオはマリリン・モンローの444人目の男だ。20世紀はバカな時代だった。
チベット人を殲滅しろ。北海道と東北地方はロシア領になった。沖縄、九州、名古屋までは中国軍に占拠された。上空をミサイルが飛び交う。ロシア製と中国製。部品はアメリカのユダヤ企業が提供しているらしい。晴れた日はミサイルの銀色が光を放って美しい。遠方からの、炸裂音が昼寝を妨げる。
ニーチェが神を殺した。生命がキーワードだ。東洋への回帰。躍動する生命。マルクスは神を埋葬した。ナチスの爆発。資本主義の侵略。赤い革命。それらは、すでに古ぼけたノスタルジー。ロープシンのテロリストの苦悩。それらは古びたノスタルジー。殺人は今日の日常。歓びの意味を知らず。悲しみの意味を知らず。憎しみの意味さえしらず。殺す、殺す。殺す。共産主義が人道主義であったノスタルジー。理想なき、唯物論。民主主義と切り離された資本主義。その2つが合体して2頭の獣を生んだ。東洋の智慧もヨーロッパの理想も全てを踏み潰して、獣が突き進む。しかし、人民よ。君らも犠牲者だ。
21世紀よ。誰が、幕を上げるのか?
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